前回話から
17年17万キロストーリー LifeSTYLE Factories
ぼくの家から30分くらいのヤビ〇峠。
そこの峠へ行く途中に展望台があるのだけれど、ここからの夜景がすばらしいというウワサを聞き、彼女をクルマのナビシートにのせそれを眺めに行く。
たいていの女性は夜景で機嫌がよくなると経験で知っていたぼくだけれど、帰り道にそれを見事にぶち壊す結果がもうタイトルに見てとれますね。
【ガス欠には「押す」】ですから…
前回話

夜の展望台デートの帰り道
クルマでの夜のデート。
ぼくの家から30分くらいのヤ〇ツ峠へ行く途中の展望台の夜景は近い割には穴場でなかなかいい印象だった。
そこで夜景を眺めたあとの帰りの下りの道。
彼女はゴキゲンなようで、車内はいいムードに包まれていたが・・
やっぱりガソリンがもうない!!
エコドライブの原点
あれっ、ガソリン少ないんじゃない?
とその1の冒頭で彼女に指摘されてはいたけど、ムード重視でカッコつけのぼくは何かこのまま大丈夫じゃないかと錯覚していのだ。
燃料計の針がブラックゾーンに突入しつつあるけど、帰りはほぼ下りなので、あまりエンジンを吹かさずにガソリンを節約しつつ、慣性を生かして転がしていけばなんとかなるかも・・
(エコドライブの原点とも言えます。。)

エンジンが咳き込む、そして…
この分なら、大丈夫そうだな
と思ったその時、エンジンが咳こんだような気がしたけれど、すぐに元に戻った。
少ししてから、また咳こむ。
今度はちょっと長い。
そうこうしているうちにエンジン停止・・・やっぱりガス欠だ。 バイクのようにリザーブ※があればいいのに、と思っても始まらない。
だけども、下りなので惰性でそのまま走っていけそうだ。
さっき走ってきた国道の入り口にスタンドがあったハズ。
※大きめのバイクですとリザーブコックというのがあり、ここをひねりますと、アラ不思議…一旦ガス欠になってもリザーブタンクに切り替わりしばらく走れるという訳です
強敵あらわる
国道入り口のスタンドまではあと約2kmくらいだろうか・・・もともとパワステではないので、エンジンが廻っていなくてもハンドルは重くならないけど、ブレーキはサーボが効いてないので感触が堅くなってしまった。
なので、フットブレーキはあまりあてにしないようにして、必要な時だけサイドブレーキで間に合わせる。
そんなこんなで、あともう少し(300mくらいかな)で国道のスタンドという時に強敵が現れたのだ。
それは登り坂!!
惰性も尽きて、クルマは停止してしまったので・・かくなる上は
押す
しかない。
リンドバーグは言った
幸いにも上り坂はきつくなく、このクルマは500kg台という軽量な車体なので、勢いをつければ何とかなりそうだ。
最初は二人で後ろから押して勢いをつけてから、ぼくが運転席の窓越しにハンドルをつかみつつ、進路をコントロールしつつ押しもする。 彼女には後ろから押してもらうばかり。
ようやく見えてきましたよ「下り坂」が・・ここでもったいないけれど一旦止まって、疲れた彼女を車内に乗せてまた惰性で走り出す。
スタンドはもうすぐそこ。
「あれがパリの灯だ」
とでも言いたいくらいに、スタンドの看板と照明がありがたく見え、そこへ音もなくすべりこんで行く。
スタンドの店員さん曰く、「静かなクルマですねぇ」って、エンジンかかってないんだから、そりゃそうだ。。
このあと彼女から、どれだけ非難轟々と責められたかはご想像におまかせいたします。。
17年17万キロストーリーその7【ガス欠には「押す」その2】
おしまい
>>>次回話その8 クラッチワイヤー切れ
※危険なのでマネをしないでください。
こういう場合はハザードを焚いてロードサービスをよびましょう!!
次回予告
17年17万キロストーリー LifeSTYLE Factories
女性を乗せているとなぜかトラブルに見舞われるという、なにかマーフィーの法則めいたもの・・・
神奈川から高速を使い、
栃木にある遊園地で一日楽しんだ帰り道
やっぱりか


いろいろ補足と余談
・この時代にはまだ油圧のパワステが主流です
・原付でもリザーブコック有の車種はありましたね
(設計的にコスト高 タンクの構造 パイプの引き回し等 省略されても仕方ない??)
・クルマでガス欠は3回やらかしました。。
このクルマでもう一度、ひとりの時に、平地でスタンドまで「押し」ました
あと一回はEG8のシビックで、これは1tちょっとありスタンドも近くにないので、自宅まで2kmほどヒッチハイクし、このマーボーでスタンドへ行き携行ガソリンタンクに給油して、現場に向かうという・・あんまりロードサービスも携帯電話も充実してないころのお話・・・