17年17万キロストーリーその19 【 海を渡る 】 

クルマ 乗り物

17年17万キロストーリー LifeSTYLE Factories

CG(カーグラフィック)などで知られる二玄社から出ている、「 10年、10万キロストーリー 」という本にヒントを得て、ぼく自身の17年間のクルマ体験を綴ったものの、前回「その18」を書いてから、ずいぶんと間が開いてしまいました。。久しぶりに過去の記事を読み返したりしてると、まだまだ書くべきことがたくさんあるなぁと思いましたので、小出しではありますが、お時間のある方はどうぞお付き合い下さいませ。

 

・10年、10万キロストーリー。1台のクルマに長く乗り続けた人たち

 

さて、「 海を渡る 」

ということですが、いくらマーボーが軽量級の500kg台とはいえ・・さすがにクルマで海の上は走れなかろうと・・・思います。(確実に沈む)

これは、当時ぼくが八丈島に渡り、神奈川から体ひとつで行ってみたものの、やっぱりクルマはないとダメだなぁと思い、休みを利用して一旦実家に戻って、自分でクルマを東海汽船にもちこんで八丈島まで海上輸送をお願いしたのです。

ふつう、クルマを運んでもらうのに適当なことばは「陸送」で、専門に行う業者の陸送屋さんがいます。(ひところは、仕事でプライベートでクルマの配送でお世話になった記憶)

今回のケースは、

「神奈川県の厚木市から、伊豆諸島の八丈島に軽自動車を1台運ぶ」

ということで、おそらく陸送屋さんに頼めば料金は高くなるけれど、自宅から目的地まで運んでくれるとは思うのですが、なにせ節約したい若い世代でしたので・・自分でクルマを芝浦(竹芝ではない)まで乗って行き、受け取りは八丈島の港ということにして、当時の金額で3万円前後ですませたのではと記憶しています。

なお、貨物であるクルマには荷物等は載せないでくださいと注意書きがありました。

 

 

 

 


 

海を渡った先のここは絶海の孤島の(ちょっと・・おおげさか)、八丈島の某ホテル。

もの好きなぼくはこんなところで今度は働くことになった。
寒い冬から逃げ、すこしでも暖かい海でサーフィンが出来たらとの思い。

八丈島は伊豆諸島のちょうどまんなかあたりで、東京からは約300kmで、住所だと東京なのだけれど、距離的には名古屋ぐらい離れてしまっている。

ここへは船で来て、夜に東京の竹芝桟橋をでると、昼くらいにはだいたい着く感じの小さな航海。

働く場所はいちおうはホテルということで、オープン当時の施設はいろいろと充実していたのが忍ばれるけど・・年数を経たいまはちょっとさびれた感がつきまとい・・・なによりもいちばんさびれていたのは寮であるぼくらの泊まる部屋。(昔は離れの客室だった様)

すべての施設が利用できるわけではなく、それらの施設の修繕なども仕事に含まれていて、それをこなしていかなければなりませんでした。(源泉くみあげポンプの修理なんかも手伝いましたね)

 

・これに揺られて竹芝桟橋からきました

 


 

からだひとつでここに来て、働き始めたはいいものの、島にはバス、タクシーの類いはあったようだけれど、他に公共の交通機関はなく、クルマがないとほぼ身動きが取れない事に気づいた。

ホテルにも従業員用のクルマはあったけれど、台数も限られていて、個人の自由にはならなかった。(スバル・サンバー  カローラFX の2台だけ。。)

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同じ伊豆諸島でも、式根島みたいに徒歩でだいたいいけるならアレだけど、この島はけっこう広くて、買い物とか郵便局にさえ行くにもかなり距離がある。

波乗りに適したポイントはさらに遠くて、そこに行くのにもクルマはぜったいに必要だった。

そんなこんなで、こんどの休みにかならずクルマを持って来ようと決めたのでした。

 

 

 

 

・マー坊(スズキ・マイティボーイ)

 

 


 

そして、海を渡ってきた愛車と港でご対面。

甲板で吹きさらしになっていたのかかなり潮にまみれている。 貨物扱いなので、フェリーのように船体内に格納とはいかないようです。

旅客の自分はとうの前に島に着いていて、貨物であるクルマは、毎日便があるというわけでもなく、すぐには着かなかった。

まぁいろいろと文句はあるけれど、自分のクルマというのはやっぱりいいもの。

波のポイントへ通うのにも一人で行ける。 ちょっとした用でもすぐにこなせるし、なにかとても安心感が島の生活に加わった。

・・・と思っていたのだけれど、ここでトラブル発生!!

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いきなりワイパーが動かなくなり、困ったことに。。

冬の神奈川はあまり雨はなく、そんなに困らないのだけれど、この島は気圧配置が冬型で、関東平野がほぼ晴れのときでも、雨が周期的に結構ありました。

自宅なら工具もあり、いろいろと分解して調べれるけれど、ここではそうもいかず、ホテル近くに修理工場(これまたさびれた感じ)を見つけもちこんで見てもらうと・・原因はワイパーを動かしている機構に錆びがあるようで、またモーターもヤラれてしまっている様と、そこのオッちゃんは申してました。

おそらく海を渡っているあいだに、そこが潮にやられてしまった可能性が高そう。

そんな訳で、そこでワイパー整備とモーター交換をしてもらう事になりました。

購入してから6年目の出来事。 他のクルマでこのトラブルにあったことはありません。

 

 

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ようやく直ったものの、ワイパーの戻り位置が微妙?におかしいかな??

もどった時に少し、気持ち上がるようなところで止まる。。

そして料金も、なじみの自動車屋とくらべるとちょっと高めで、また、交換要のモーターが結構いい値段しました。(離島なので、中古のリビルド品の取り寄せなどすぐには出来ない事情)

でも直ったから、まぁこれくらいはいいかと、すぐに海に行きたいもので、また修理で時間を喰うよりはいいかなと・・・それに、あそこでまた直してもらったはいいけれど、さらにおかしくなりそうな、そんな雰囲気も漂っていそうな修理工場。

ここは完璧をもとめず、機能してればいいかなの妥協なのでした。

 

 

 

 

 


 

海を渡ったマーボー

もともと海に行くために手に入れたこのクルマ。

潮風にさらされる事は多く、荷台に塩水含のウエットを放り込みっぱなしとか、経年の腐食で運転席の下あたりに風穴もあいたりしたけど、それで走りに支障をきたす様なことはありませんでした。

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でも、海の上を行くというのは、かなりの負担をクルマに強いたのかなぁと思い、ワイパーの故障の憂き目に。。

また、冬の時期なので、海が相当に荒れて大波が甲板を洗い、かなりの塩水をかぶったのではと、受け渡し直後の潮のふき方を見て、推測もできました。

そんな訳で、クルマで、

「海を渡る」

際には、くれぐれもご注意下さいませ。

 

 

その19 おしまい

 

 

 

 

 

 

 

ワイパー以外にも、油断していると・・こうなります(サビサビ)。。

 

 

 

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