17年17万キロストーリー LifeSTYLE Factories
旅先で突然の「クラッチワイヤー切れ」により、3速に入ったまま止まれないぼくのクルマ。
それでも、ノークラッチシフトでどうにかこうにか、5速にたたきこみ東北道を巡航するまでに至り、とりあえず自宅へまっしぐら。
今、ギアは5速に入りっぱなし。 要は止まらなければいいのだ。
<<< 前回のお話 クラッチワイヤー切れその2
【クラッチワイヤー切れ3】
17年17万キロストーリーその10
那須からなんとか埼玉あたりまで止まらずに来ましたが、都心の渋滞が・・心配
「走る、停まる、曲がる」
これがクルマの基本的な動作(もしかして性能?)というか、教習所で習ったのかどこかの自動車ジャーナリストが言ってたのか。
今のぼくのクルマの状態はひたすら、走る、走る、走るしかできない。(曲がるはできますね…停まるとおしまい)
クラッチワイヤーが切れてしまったので、クラッチを踏んでもペダルはフニャフニャで切れず、昔覚えたノークラッチシフトで5速に叩き込みどうにか走っているだけ。
止まってしまったら走り出す自信はなく、シフトを駆使する渋滞なんてもってのほか・・
走っている分、止まってしまっているよりは家に近づいているだけましだけれど、そうは言っても、都心に近づくにつれ、首都高の渋滞が気になってくる。
自宅のある神奈川県まで、ルート的には今、東北道なのでそのまま首都高の川口線を通り、環状線から渋谷線へ入り東名高速に抜ければいいのだけど、内回り、外回り、どちらをいくべきか・・夜の首都高は時間帯のピークを過ぎていても、事故や工事などで混んでいる事はよくあり、油断はできません。
・・・・・・
でも運が良かったのか、渋滞も無く都内を抜け、厚木インターまではノンストップでたどり着いた。
??????
当時の記憶を元に、今これを書きなおしていて矛盾に気づきました。
このルートだと少なくともあと一回止まっていないとおかしい。
・まず、那須ICで発券(これは自動なので3速ならイケる)
・東北道の料金を払う(ここはおそらく停まる必要あり)
・首都高の料金(回数券なら 投げ込んでok!?)
・東名の発券(これも自動発券なのでイケる)
たぶん、次項で出てくるテクニックで止まり、東北道の料金を払ったと思われます・・ストーリーですのでこの辺はご容赦ください
さて、問題の料金所。 止まる必要がある。
(西暦2000年よりも前の話なのでETCはまだありません)
ゲートが見えてきて、タイミングを見計らってギアを抜き(けっこう無理やりです)、ニュートラルで惰力ですべりこみ、そして料金を払い終えたらエンジンを停止。
料金所のおじさんが不審がるけど、気にしない。
クラッチは当然切れないけれど、再び走り出すためにどこかのギアに入れないといけない。
そのうえ、セルで押し出そうという手。
(むかし教習所でならったアレの応用ですね 踏み切り脱出)
シフトレバーをかきまわすように探りながら、2速に入るのを確かめ、ここでセルを廻す。
しゃくとりむしの様な挙動のあとエンジンも勢いづき、同時に走り出してしまう。
クルマが軽くないと、こうはいかなかったでしょう。
(超軽量級の500kg代)
そして2速から3速へシフトアップ。 ここはちょっと難しい。
2速は抜けづらいし、3速との開きはやや大きく入りづらい。
それでもゴキっと嫌な音をたてつつも3速へは入ってくれた・・しめしめ。
そしてイバラの道も最終章、家までは約2km。ここからは一般道となり、最大の難関は、登り坂の先がすぐ下り坂となっていて、その先にすぐ大きな国道の信号があり、坂を登り切るまでは、信号が見えないのだ。
もう停まりたくはない。
>>>次回話その11に続きます クラッチワイヤー切れ4
17年17万キロストーリー LifeSTYLE Factories
次回話その11「クラッチワイヤー切れ4」
最後の関門の信号の色はいかに??
どちらにせよ修理をしないといけないので、クラッチワイヤーの注文と修理の依頼(油圧ではない)
トラブルを未然に防ぐ方法など
クラッチワイヤー切れのお話しは次回で終わりです
■ 前回の話
・回転を合わせる
クラッチをきちんと踏んでいても回転を合わせるというのは大事です
ましてやクラッチが踏めないのならなおさらで、回転がキチンと合っていないとギアが入ってすらくれません
ギアを抜くときはタイミングもそうだけどアクセルとの兼ね合いで上手く抜ける間合いがあり、説明はちょっと難しい
いずれにせよ、マニュアルトランスミッションを使いこなしていて、慣れ親しんだクルマでないと難しいと思います
このストーリーでのマニュアルトランスミッションのクルマでのノークラッチシフトは緊急時だけ行うものでまったくおススメいたしません
17年17万キロストーリー LifeSTYLE Factories