
【放射冷却現象】 天気予報などでよく言われるこの言葉ですが、解説の人の説明も結構???なので、少しでも取っつきやすくします!
まず結論!
ハダカの地球は冷えやすい
ちょっとだけ補足
いきなりハダカとかですみません。。
地球を人に例えますと、雲という服を着ているわけでして・・この放射冷却が起こりやすい日には、いい天気で雲がなく、
雲という「服」を着てない地表は熱が逃げて冷えやすい
という事が言いたかったのです
放射冷却とは
放射冷却(ほうしゃれいきゃく)とは物体が周囲に電磁波を放射し温度が下がる事。
・ラジエーターやヒートシンクなどはこの放射冷却を利用したもの
一般的に解説
この、放射冷却現象ですが、主に天気予報で特に朝の冷え込みが厳しくなる日にこのことばが使われるように思います。
秋から冬、そして春までのよく晴れた風の弱い夜間にこの放射冷却現象により気温がさらに下がりやすくなります。
「秋から冬、そして春まで」というのは湿度が関係しており、この時期の乾燥した空気は冷えやすいです。(湿度が高いと気温はあまり下がりません)
「よく晴れた」というのは雲がない状態で、地表からの熱がにげやすくなっているのです(電磁波を放射しやすくなっているハダカ状態)
風が吹くと、無風のときにくらべて大気がかき混ぜられますので、地表面の冷却はむしろ弱められます(夜は地表面がもっとも冷却して低温になっている)
警戒すべきは
この放射冷却現象と寒気などが重なりますと冷え込みが大きくなります。
一般の人には冷え込む朝なので「それなりの支度を」くらいの事ですが、
農業関係の方には、
・低温注意報
・霜注意報
といった作物の生育に関わる重大なことなので注意報が出され警戒を呼びかけます
まとめ
【放射冷却現象】について出来るだけわかりやすくする為に
ハダカの地球は冷えやすい
と単純にしてみました。
という状態に無理やりたとえてみました
ちょっと極端ですが、あんまり天気や科学の話しを難しくしてしまうと興味が失せますので、例えを簡単にする事で、少しでも天気という現象に関心を寄せていただければうれしく思います。
実際にはもっと複雑な現象ですので、詳しく知りたい方はあとがきを参照くださいませ。
おしまい
放射を応用した商品例(冷却ではない)
気象関連の珍言名迷言記事
> いきなり天気
>> ハダカの地球は冷えやすい (このページです)
あとがきと補足
ほぼ全ての物体は電磁波を放射しています。
電磁波を放射している物体は温度が下がります。
(他から放射を受けた物体は温度が上がる)
夜は、地表面から宇宙空間に向けての放射があり、地表面の温度は低下します。
(昼間の地表面は、太陽放射を受けて温度が上昇)
大気中の水蒸気が少ないと地表面からの放射はそのまま宇宙空間に放出されるので、温度が低下しやすくなります。
大気中に雲があると、雲からの放射を地表面が受け、温度低下が妨げられます。
(雲 ≒ 服のいいわけ)
風が強い場合には、放射冷却が起こっても空気が混ざるので放射冷却は弱くなります。
地形的な影響も
水は比熱容量が大きいため放射冷却が起こりにくく、海岸や湖岸などでは、海陸風や湖陸風によって自然と混合が起こりやすく水辺に近いほど放射冷却が弱くなります。
山や丘に囲まれた盆地や窪地などでは、冷気が溜まって冷気湖となり、混合が抑えられるので放射冷却が強くなります。
放射冷却の起こりやすい状況など列記
・風の弱い夜間
・雲が少ない晴れた夜
・空気が乾燥している
・大気が全層にわたって冷えている時(上空の寒気が強い、雪が積もった後等)
・海や大きい湖などから離れている所(海陸風、湖陸風の影響が少ない)
・冷気がたまりやすい地形(斜面<平地<盆地 盆地が一番冷える)
色々と勉強しつつ・・追記していきます!
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