2014年5月7日にソネブロに書かれた記事をリニューアルしました
5月7日はビューフォートさんのお誕生日
です。 風力いくつ、とかの単位を定義した人で、
【ビューフォート風力階級】
と、いうことばを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
5月の風は・・・
一年を通じていちばん好ましく「風薫る」なんて表現もありますが、
そんな風も穏かに吹いてる内はいいけれど、
強くなればなるほど、
破壊的な力
をもつようになります。
・ツイスター 「TWISTER」1996年の作品
映画というフィクションですが風の恐ろしさをよく伝えていると思います
風は、陸よりも海の方が強い
そんな 「 風 」 は通常、
陸よりも海の方が強く吹き
(ジャマ物がないので)、海を航海するには風をよむ事が必須であり、日本と同じく四方を海に囲まれた、イギリス海軍のおえらいさんのビューフォートさんは、風の重要性をよく知っていて、どれくらいの風で海がどうなるのかを客観的に示して、風力のランク分けをしたと思われます。
・こんなカンジの表でしたね(わかりやすくするため一部略)
風力階級 | 風速(m/s) | 陸 上 | 海 上 | おおよそ の波高(m) |
1 | 0.3~1.6未満 | 風向は、煙がなびくのでわかるが風見には感じない。 | うろこのようなさざなみができるが、波がしらにあわはない。 | 0.1(0.1) |
2 | 1.6 ~3.4未満 | 顔に風を感じる。木の葉が 動く。風見も動き出す。 |
小波のちいさいもので、まだ短いがはっきりしてくる。 波がしらはなめらかに見え、砕けていない。 |
0.2(0.3) |
途中省略 | ||||
12 | 32.7以上 | —– | 大気はあわとしぶきが充満する。 海面は吹きとぶしぶきのために完全に白くなる。 視程は著しくそこなわれる。 | 14 |
世界標準のビューフォートさんのランク分け
その風力のランク分けは、1964年に世界気象機関で風力の標準的な表現法として採択され、その後に世界の風力の標準的な表現法となりました。
日本の気象庁採用の風力階級は、このビューフォート風力階級を翻訳したもので内容は同一のものです。
・ビューフォート風力階級表(気象海洋コンサルタント)
・気象庁 風-風向に関する用語
さいごに(気象への無関心が災害を大きく?)
せっかくビューフォートさんが定義してくれた、
【風力いくつ】
なんですけれども、このところラジオ以外で(気象通報)あまり聞かなくなりました。
たかだか13段階なんだけれど最近では大幅に省略の4段階の表現だけに簡略されていて、
「やや強い」、「強い」、「非常に強い」、「猛烈」
の4段階だけととてもわかりやすく、防災上の観点からはこれもアリと言えるけれど、
気象や科学への無知や無関心が災害を大きくしている
のだとしたら、結局のところカンタンにしてしまうことでそれを助長しているとも思え、ちょっと淋しい気もしているのです。
【かんたん】 簡略された4段階だけの表現 【無関心・無知への扉】
その肖像
・ビューフォートさんの肖像(パブリックドメインより)
※正しくは、フランシス・ボーフォート(Francis Beaufort)
1774年生まれのアイルランド出身
海洋学者、気象学者、水路学者、探検家、イギリス海軍少将
風力階級マニア?垂涎もの
(みうらじゅんさん、タモリさんあたりは絶対持っている!?・・と思う)
ビューフォート風力階級について
ビューフォート風力階級 (Beaufort scale , Beaufort Wind Force Scaleとも)
風力階級とは風速の強弱を表す尺度(スケール)で、陸上用と海上用とがあり、海上用はビューフォート風力階級でイギリスの提督ビューフォートが定義しました。
現在では陸上用もこれをもちい、地上や海上の様子などで、風速を0~12の13階級に分け、数が大きいほど風速が大きくなります。
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