はじめに
気象庁3か月予報によりますと、今年の冬(令和3年度)は寒くなるとの予報が出ていますので、通常の暖房の補助として七輪を購入したいと思います
はじめは豆炭や市販の炭などで使用し、慣れてきたら自作の炭や焚き木でストーブのような使い方にもチャレンジできたらと考えています
失敗談なども含め、これから七輪を使ってみたい方への入門的な記事となれば幸いです
・関連記事【放射冷却現象とは?】
七輪の何がいいの? 断熱性や利便性について
なぜ七輪か?という事ですが、七輪は珪藻土で出来ており断熱性にすぐれ、熱効率が良くて、金属製のストーブなどに比べて外側が熱くなりにくいです
ここ数年、自作のウッドガスストーブなどで火を楽しみ、暖かさや安らぎの恩恵を受けてきましたが、これをさらに進めて火をもっと身近に安全に、そして調理にも応用をしたく七輪を選びました
この七輪は暖を取るだけでなく、調理も前提として作られており、五徳なしでも煮炊きが出来て、網などを使えば直火調理も可能で応用範囲が広く、しかも火が入ったまま持ち運び可能なすぐれものでもあります
昔ながらの日本伝統のものというのもひとつの理由です
・五徳なしでヤカンをおく
炉(七輪)と燃料(炭)選び
炉(七輪)
Amazonで評価高めで、国産と思われるものを二種類選び
・太成工業 木炭コンロ
・【国産】イソライトこんろ(大)能登産
燃料(炭)
燃料は汎用性(他にも使いまわしがきくかも)と、量が12Kgと多いこと、昔ながらのブランドという事で考えてまずこれを選んでみました
・ミツウロコ 豆炭 12Kg
注文の詳細
炉は結局「イソライトこんろ」の方を選びました
注文内容
・珪藻土七輪 イソライトこんろ【国産】¥4,080
・豆炭 12Kg ¥3,656
→ 12月5日に注文
炉は12月7日火曜日がお届け予定日だけど、燃料の豆炭は12月11日~12月13日がお届け予定日とちょっと時間がかかりそうです
→→ 結局、12月7日火曜日にどちらも到着
炭はどれがいい? 着火はなかなか難しい
簡単な方法
・簡単に着火出来る方法を別の記事で書きました
豆炭はなかなか火がつかない
・バーベキュー時位しか炭の経験がなかったぼくは、炭をなめていて、簡単ではない方法を最初にやってしまいました
12月8日 昨日届いた炉、炭に夕方より火を入れていくが…
小枝や段ボールで、七輪の中で焚き付け出来ると思っていたが、甘かったようで、結局、ガスコンロでマメタンをあぶる事で着火出来ました
【豆炭のいいところ】
・燃焼時間が長い
・熱量が多い
【豆炭の良くないところ】
・火付きが良くない(良い炭はたいていそうかも)
・石炭系の匂いがちょっとする
まだ一日で結論は出せないけど、直火調理や屋内での使用は厳しいかなとの第一印象
バーベキューセットの炭はどう?
12月9日 昨日のリベンジにと他の炭を調達しようとするも、仕事帰りに寄ったドラッグストアにはこの寒い季節だと商品がなく、仕方なしに100均のバーベキューセットの炭を入手
帰宅し開封すると豆炭にそっくりの形…嫌な予感は的中
難なく着火するも煙、匂いともに多く、燃焼が安定してきても匂いは消えない
動画は屋内ですが、匂いがキツいのでこの後、屋外退避となりました
大きさは豆炭と同じようなものだけど、豆炭よりも密度が薄く、燃焼時間は短い
そして今日も目が痛い…
豆炭もそうだけれど、合成系の炭は匂いがキツそうです
(原材料: 燃料 木炭、その他 その他とは何ぞや?)
自然の炭で再チャレンジ
そういった経緯で、まぜもののない備長炭(煙、匂いが少ないと評判)で再チャレンジ
注文内容
・【国産木炭】 岩手なら炭 堅 一級品 木炭 5kg ¥2,480
12月9日に注文 お届け予定日12月11日
一酸化炭素中毒には注意!!
12月11日 備長炭の到着はまだだけど、休みなので日の出前から豆炭の二回目にチャレンジ(我が家は住宅地にあり白昼堂々の煙はちょっと…)
ミツウロコの豆炭5個とダ○ソーの豆炭チックなの2個使用し、段ボールとか新聞紙とかその辺にあるもので焚き付け
案の定、最初に煙がたくさんで今日も目が痛いが一時間位で写真の様に燃焼が安定し煙は出なくなったが鉱物系の匂いがする
ダ○ソーの豆炭チックを火箸で砕き、先に燃やしてしまうと匂いが気にならなくなったので部屋に持って行く
これが間違いのもとだった
頭痛がひどい
匂いもほとんどなく、熱量が多く安定している豆炭+七輪を部屋に持ち込む
熱いのは燃料部分で、七輪本体は熱くならない(胴体の真ん中あたりはまあまあ熱を持つが触れるレベル)、底部はほんのりと暖かく感じる位の断熱っぷり(うーん、珪藻土ってすごいな) 持ち運びの出来る暖房という印象
換気のため、窓を少し開けておくが、後で確認すると寒かったのでほんの少ししか開けてなかったみたい…
豆炭なので直火調理は遠慮し、ヤカンに水を入れ乗せておくといい頃合いにお湯が沸いてくるのでカップのワンタン麵などをつくり身体の中からも温まる
換気が十分でないままベッドでうとうとしてしまい、目覚めるとそうとうに頭が痛かった 豆炭はほぼ燃え尽きている
中毒に至り、回復までの経緯
AM5:00 火起こし開始
AM6:00 燃焼が安定
AM7:00 匂いが気にならなくなったので部屋に持ち込む
AM8:30 やかんで湯沸し、カップのワンタン調理
AM10:30位 うとうとしだす
PM0:30 起床するも頭痛
PM1:30 市役所に所用があり外出(マイナンバーカード受取)あと買物を少し
PM3:00 帰宅するも体調は変わらず、最低限の事だけ済ませるも疲れがひどく、早めに入浴
PM4:30 入浴後にベッドで横になるも頭痛は相変わらずで疲労感が抜けない
PM5:30 少しだけ回復感があり、少し食べて鎮痛剤を服用するとようやく痛みが和らいだ
反省点、注意すべき事
・現代的な気密の高い住宅内で使用する場合、換気を十分にする
・就寝時には七輪は屋外退避
→屋内使用にはこういった、一酸化炭素警報機/チェッカーのようなものが必要かも
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七輪にベストな備長炭
人間というのは懲りないというか、忘れる生き物のようで、昨日の一酸化炭素中毒による頭痛の辛さも忘れ、届いていた備長炭で七輪にまた火を入れていく
12月12日 朝5時から火入れ開始
昨日に庭木の小枝を焚付用に七輪の底に敷き詰めておいたので、火が着いたら上に炭をのせていく作戦
最初は煙モクモクだったが、ものの10分位で炭に火が着き安定してくる
さすが備長炭 匂いはほぼない あっても炭っぽいいい匂い(鉱物系や化学系の匂いはしない)
画像は朝8時半時点でまだほんのりと暖かい時のもの(ここまでだいたい3時間)
初日なので5cm程度の小さめの炭を5個使用したので、大きい炭や量を増やしたりすればもっと燃焼時間は長いと思われます
次なる課題は直火焼き、一酸化炭素濃度に注意しながらの屋内使用
着火方法のいろいろ
七輪が到着して一週間、合間を見つけては色々な炭への着火方法を試してみたので忘れないように書いておきます
豆炭+焚き木
これは初日に豆炭をまだ甘く見ていた時で、完全着火にはガスコンロの助けが必要だったという恥ずべき結果
煙モクモクで匂いもなかなか消えないパターンなので住宅地の方は厳しいかも
また、焚き木に工夫をこらし時間のある時に挑戦したいと思います
豆炭+焚き木で暖房代を節約し火の醍醐味も味わう!!という理想はなかなかハードルが高い
豆炭+ダイソーの合成炭
合成炭には着火剤が含まれているようで火つけは楽だけど匂いはキツめなので一時間ほど豆炭と一緒に屋外で燃やしてから屋内で使用した
合成炭は崩れやすいので、それを利用し早めに崩して燃焼を促すと匂いは早めに少なくなるようで、豆炭も独特の匂いがあるようだけど、完全燃焼するほど匂いは少なくなるように感じた
豆炭は熱量が多く、燃焼時間も長いが直火料理には不向きか
この豆炭もうまく燃やせたらその可能性を探って行きたい
備長炭+焚き木
最初だけ煙モクモクとなるが着火は早く、10分位で炭に火が着き安定してくる
さすが備長炭、匂いはいちばん少なく直火調理に最適のゆえん
豆炭よりも燃焼時間は短い
備長炭+ガスコンロ(ベストな方法)
・まとめて詳しく記事にしました
唯一屋内で着火可能な方法で匂いも煙もいちばん少ないと思われますが、ガス代がかかることと、火を楽しみたい人にはつまらないかもしれません
・屋内で炭をガスコンロで炙るのは危険なのでやめましょう(悪い例)
・囲いなく直火で炭を炙ると爆ぜて危険なのでやめましょう(悪い例その2)
下記のような火おこしを使い、屋外で囲いつつ炙るのが安全で正解です
・永塚製作所 火おこし イモノ底
火つけと燃焼の総括
色々な炭の種類と火つけ方法がありますが、目的や時間帯、住宅事情などで使い分けをされるといいのかなと思います
今の段階で分かっているのは、
「どんな炭も完全燃焼に近いほど匂いがすくない」
ということです
匂いが少ないと言われている備長炭でも下手に燃やすと匂いが出て屋内で目が痛くなる事がありました
また、燃焼が進むにつれ、炭の陣形が崩れたり乱れたりして燃焼の状態が悪くなる事があるようです
いずれにせよ経験がまだ浅いので、ひと冬さまざまにこの七輪と付き合い、その使い方、炭の燃やし方を覚えて行きたいと思います
まとめ 次なる課題 直火調理やいろいろな使い方
ここ一週間、着火にばかりエネルギー使い、やかんでお湯を沸かしたり、調理パンやフランクフルトを炙る位までしかまだできていませんので、より活用することが今後の課題です
普通の網焼きだけでなく、例えばアルミホイルに芋を包んで焼くとか、何か他にもアイデアが浮かんだらやってみたいと思います
決して軽くはないけど、大人の男子なら片手で持ち運び可能ですので、外で一服のお供に暖を取りながらなんて贅沢な使い方で、しかもライターいらずの炭火でタバコに着火のおまけつき
さいごに
七輪はいろいろな使い方が出来ると思われ、それを活用していくのが楽しみで、持ち運びもできる便利なものですが「火」を扱う以上は十分に気を付けなければいけないと思います
火の用心です
また、煙や匂いが周りの迷惑にならないようにしたいものです
先に書いたように一酸化炭素中毒にも十分な注意が必要です
今後、色々と活用の結果などを随時更新していきます
おしまい
あとがき
必要なもの、あった方がいいもの
必要最低限、シンプルイズベストな主義な管理人ですが、炉と燃料以外にも必要なもの、あった方が便利なものを順番にあげておきます
①、②、③位迄と火付のガスコンロなどがあれば最初はいいと思います
①、②炉と燃料
③火箸、火ばさみ
炭をつかんだり、いじるのに必須 理想の燃焼を得る為に陣形を整える
④うちわ
まさか冬にうちわであおぐとは思わなかったけど 初期の着火と完全燃焼にあると便利です (丈夫なものを選びましょう 慣れるといらないかも)
⑤火起こし器
質の高い備長炭ならガスコンロなどで煙や匂いもほぼなく簡単に着火 但し、炭の飛散や爆発には注意(目は離さない事)
⑥灰が出る、途中消火が困難ということで火消し蕾なんかがあるといいかもしれません
火関連のおまけ
直火や裸火もいいものだけど、たいていは屋外でということになる
(屋内で使える薪ストーブ、ロケットストーブの構想は進行中)
今回はまず、七輪を購入し、屋内で使う時は不完全燃焼と一酸化炭素中毒に注意しつつ試行錯誤してみたい
ショックな出来事 ボロボロと表面が…
春の訪れとともに七輪の登場回数も減っていき、しばらく野外に放置してしまったのですが、これが良くなかった
軒下に置いていたのだけれど、雨が強い日に水をかぶってしまったせいで、表面の塗装が剝がれ、本体の珪藻土も少し崩れてしまった
保管場所は雨や水に濡れないように注意が必要です