17年17万キロストーリー LifeSTYLE Factories
伊豆の美しい某ビーチはぼくのお気に入り
海に入ってしまうとなかなか上がってこれないぼく
彼女はお気に入りの文庫本やCDやらをしっかりと持ってきていて、海近のクルマ内の陽だまりで快適にすごすはずだったのだけれど・・・
<<< 前回のお話 【砂浜に落ちる】
【砂浜からの脱出】
17年17万キロストーリーその17
眺めのいい、海のまんまえの駐車場。
もう11月ということもあり、ぼくがサーフィンしている間はクルマで待つという彼女。
「じゃあ、行ってくるよ」
と声をかけ、キーはアクセサリーが使えるようにして、オーディオの音量を小さめにセットしておいてあげた。
お気に入りの本やCDを持ってきているようなので、退屈はしないだろう。
これで、
「心置きなく、遠慮せず、そして時間を気にせずに」
海に入っていれる。
・・・と意気込みすぎてしまった時には「なにか」が起こりがちなもの。
予感は的中してしまった。
海に入ってすこしすると、何とクルマが動いているではないかい。。
サイドの引きが甘かったのか、いや、でもギヤは必ず入れておくしなぁ・・・
強めのオフショアの風にクルマがゆられたのか、彼女が何か触ったのか、他の何がしかの原因なのかは分らないけど、いずれにせよ駐車場前の坂を転がり、砂浜に落ちてしまった事実は認めたくないけど仕方ない。
岸へ戻っていき、浜を歩いてクルマにたどりつくわずかの時間にいろいろ頭をよぎっていく。
いちばんかわいそうだったのが彼女で放心状態で泣きそうな顔をしている。
そりゃそうだ・・晴れている海で、お気に入りの本なんか読んじゃったりして、その上いい音楽も聴こえてきたら、気分は上々。
そんなところに突然クルマが動いて、ドスンと浜に落ちるなんて思ってもみないこと。
幸いにもぼくのクルマは500キロ台と軽く、シャコタンにもしていないのでロードクリアランスは十分。
砂浜にスタックする事もなく、エンジンを始動したら、浜の人がみな駆け寄ってきてくれ、出だしだけ押してもらって、
「あっさりと脱出」
みなさん笑っていました。。
脱出の軌跡
17年17万キロストーリー LifeSTYLE Factories
わが「マー坊」にエアコンはもとから無くて、買ったときも別段気に留めなかった。(送風、ヒーターはある)
80年代のクルマはまだそんなに、完璧なエアコンの装着率はなかったと思います。
夏でも渋滞さえしなければ、そんなに不快ではなかったし、今のクルマよりも風通しがよく造られていた気もしていて、道を選んだり、走る時間を変えたりと、若さもあったのだろうけど、なんとか凌げていました。
■ 前回の話