g (ジー) その2

コラムと読みもの

近未来のお話

未発見の素粒子だった、重力子(グラビトン)の発見

その技術を応用した商品名「パーフェクト ・ スリーパー」で俗称は「 宇宙ベッド 」

まだまだ値段はお高いものだったけど、このテクノロジーも例外にもれず、コストダウンが進んできて、一般むきにもようやく手が届く値段になりつつあるのでした

 

■ 前回のお話

g (ジー)
きょう9月6日は、小説家、SF作家として有名な、星 新一さんの誕生日なので、ぼくもちょっと影響されて、SFまがいのものを書いてみようかと思います。 それではどうぞ・・・ (オリジナルは2015年のものです) g (ジー) とある、近いような

 

近未来、未発見の素粒子だった重力子(グラビトン)の発見により、

人類史上初の反重力ベッド、

「パーフェクト・スリーパー」

がようやく市販されるようになりました。

俗称は、

「宇宙ベッド」


気になるお値段は・・市販化されたとはいえ、まだ庶民にはたやすく手が出せるものではなかったけれど、使う人が多くなれば量産がきき、コストが下がってくるというのが、今も未来も世の中のしくみはそうそう変わらないようです。

この反重力のテクノロジーも、例外にもれずコストダウンが進んできて、まだちょっとお高いものの、一般むきにもようやく少しだけ手が届く値段になりつつありました。

 


そんな中の代表格が「アンチ・グラビトン・シート」で、通称

「アングラシート」

・・となにやら怪しい名前だけど、

先に発売のベッドの様に一つの使い方や目的だけではなく、反重力が欲しいところ、すなわち軽くしたいところに、さまざまな使い方が可能なように、汎用の一枚のシートとして発売されたのです。


「アングラシート」???

とてもこの名称では軽そうには思えず不評だったので、さすがにメーカーも考えました。

そして、あたらしい商品名は、

「かるふわシート」

・・・なんかとってつけたような感もありますが、

よしとしましょう。


 

さて、商品のイメージだけれども、まず大きさは、幅30センチ四方のシートが基本サイズで、よくある床に何枚も突き詰めるタイプのカーペットを思い浮かべていただけたらと思います。

これを使用した場合、基本的に高さが30センチ程に重力低減の効果がおよび、30センチ四方の、目に見えないサイコロ状の空間内が、軽さの恩恵を受けることになります。

そしてかんじんの性能は・・と言いますと、

「25パーセントの重力を低減効果」

だそうで、なんで無重力(100%)にしないの、せめて半分くらいにしてくれればいいのに、との声も聞こえてきそうですけれど・・これは安全の為に、デチューンしましたとのメーカーの弁で材料のコストダウンという訳ではないそうです。


 

たかだか、「25パーセント」だけれど、されど、「25パーセント」

体重100kgの人なら75kgにダイエットした感じ。

あなどれません。

 

なお、使用時は危険防止のため、

「地表面にかならず固定して使用」

「重ねて使用しない」

と注意書きがあります。

 

そして気をつけたいのは、重いものを置いていて、シートの存在を忘れ、うっかり勢いよく持ち上げようとして、ぎっくり腰なんて事になりませんように・・今度は病院で「宇宙ベッド」の世話になってしまう事になります。

ぼんやりとシートを足で踏んずけるのも、バランスをくずしてしまってこれも危ない。

こんな人はいないと思うけど「つけもの石」の下には置いてはいけないし、体重計の下に敷くいたずらはちょっと・・・やめましょう。

 

 

次回につづきます (3話完結)

 

前回話

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きょう9月6日は、小説家、SF作家として有名な、星 新一さんの誕生日なので、ぼくもちょっと影響されて、SFまがいのものを書いてみようかと思います。 それではどうぞ・・・ (オリジナルは2015年のものです) g (ジー) とある、近いような