岸まではあと10メートルもないけれど・・漕いでも漕いでもいっこうにたどりつけそうにない。
・島でのサーフィン、岸に戻ろうとして離岸流にハマるシーン
(やらかし ケース3より ↓)
はじめに
いよいよ夏の本番で、水辺が楽しい季節となりましたが、毎年この時期になると必ずと言っていいほど、水の事故のニュースが入ってきて絶える事がありません。
海や川は開放的で楽しい反面、自然でもあり甘く見てしまうと怖いです。
水難の約半数は死亡事故で、水辺のトラブルは重大事故になりやすいとも言われていますので、反面教師としてぼくのヤバイやらかし体験(離岸流も含む)を晒したいと思います。
ぼくは水辺が大好きで、泳ぎはとうぜん一通りこなせ、釣りにダイビング、そしてサーフィン、ただ泳ぐ、フツーに遊ぶ、など海や川で過ごす時間は人より多く、つい油断などからのやらかし体験がそれなりにあり、命の危険を感じることも今までに何度かありました。
水辺は楽しくて魅力的な場所だけれど、いっぽうで水の事故は怖いということをこの時季にあらためて知っていただき、水難が未然に防げれば幸いと思います。
水難を防ぐための一般的な注意点
1.海や川に入るときは、危険な場所を確認する (深さ、水温の変化、流れの激しい場所、離岸流の有無、障害物など)
2.天気や状況の変化に注意 (悪天、潮の満ち引き、川の急激な増水、上流の天候、海上の台風など)
3.健康状態に注意する (自分の限界を知っとく、睡眠不足や飲酒はダメです)
4.装備は充分か? (ライフジャケット、磯や岩場ならブーツなど 溺れない為に、カラダを守るために)
5.子供からは目を離さず、目の届くところで大人といっしょにあそびましょう!
ケース1 川で流される
■腰までつかって鮎釣りをしていたら深みに足をとられ流された
まだ小学生だけれど、釣り少年だったぼくが神奈川県の相模川で鮎のコロガシ釣りにチャレンジ中の出来事。
装備がプアなので竿は万能竿の4.5mと短いもの(※鮎竿とかではない)しかなく、獲物に近づくには自ら入っていくしかありません・・
川の中ほどまで進み、水深が腰ぐらい迄きたら足をとられ、本流の強い流れにあっという間にからだごともっていかれました・・・
竿をはなせばいいものを、なかば立ち泳ぎのようにがんばりつつ流されていたら、見知らぬ釣り氏のオジさんが岸のほうまで引き寄せてくれ事無きを得ました。
■原因 無謀なチャレンジ 貧弱(プア)な装備 ひとりで川に行った
対策 >>> 子供だけで水辺にいかない 装備はキチンとしたものを
※ふつうの鮎竿は10mに届かんとする長さです
ケース2 河口で沖に流される
■河口でボディサーフィンしてたら沖に流されて戻れなくなりアセる
これは数年前のこと・・仕事の途中の昼休みに立ち寄った神奈川県内の某河口は台風からのウネリも入ってまずまずの波が立っていて、ボードが今日は無いけれど、水着だけはあるので、
ボディサーフィン※
・この川の中流
とにかく海に浸かりたい、波と遊びたい、その一心だけで、道具があろうが無かろうがお構いなし。 しかしこれが間違いのもとの一つでした。
河口には砂がたまっていて、かなり浅いので、流れはキツイけど形の良い波がくずれていた。 慎重に波のある沖に歩いていく。 すこし沖はドン深でもう足は届かない。 ちょうどいい場所をみつくろい、波にあわせて泳ぎ始める。
平日の人のいない海(河口含)での波とのなんともいえない一体感をあじわい、波と海を一人占め。 乗ってはまた沖にすこし歩くと、流れのせいであっと言う間にたどり着けるので、くりかえしくりかえし、波を楽しみつつ、時間というか、仕事の途中という事をすっかり忘れてしまう。
それでも一応我に返り、そろそろ時間かと最後に一本乗って帰ろうと少し沖で波を待っていたら、あっというまに沖へ流されてしまった。
※ボディサーフィン サーフボードなどを使わずに体だけで波に乗る
俗に言う離岸流というヤツで、ここでは水が沖へと流れていき、しかも川の流れも手伝ってパワーが倍増していました。
そして「ボディサーフィン」なのでからだひとつで、つかまるものもなく、浮いていなくてはなりません。
そんなこんなで沖へと激しく流されて、横へ逃げればいいものを、この時は仕事の合間なので時間を気にしてしまいアセリ、岸に向って泳げど、泳げど、岸は遠くなるばかりでなにか危険信号の点滅。 気力も落ちてきて、これはヤバイと思い始めました。
ふっとアタマをかすめたのは、上司や会社になんて説明したらいいのだろう・・いや、そんなことより岸へもどるのが先決だけれど、思い通りに泳げず進まずで、気持ちはますます焦るばかり・・・
「こういう時はあわてちゃいけない」 、「絶対に大丈夫」
追い詰められると、なにか本能的に、心の底からの声。
泳ぐのを止め、しばし仰向けで一休み。 ただぽっかりと浮かび、呼吸をととのえる。
すこしすると冷静さを取戻し、思い出したように横に向ってゆっくり泳ぎ始めたら、岸との距離が変わらない。 近づいてはいないけど一定を保てるようになって流れから抜け出したのを感じた。 あとはもう岸に向っていくだけ。
浜に腰をおろし、一息もふた息もついてしまった。 無事生還。
■原因 あせり 浮くものがなかった 離岸流をナメていた
対策>>> 余裕をもった行動 流されてもあせらない 泳げても浮くものを持つ
ケース3 離岸流にハマり、岸へ戻れない
■流れの強い岩場でのサーフィンで離岸流にハマる。。
ケース1、2にくらべてヤバイ度合いは低いですが、予備知識がないとけっこうビビるかもしれません。
場所は伊豆七島の八丈島です。 サーフィンをするために住み込みで働きながらそろそろ2カ月たち、波質やポイントにも慣れてきた頃だけど、この日は波がとくに大きくなりました。
ここのポイントは岩場で、海岸には大人のあたまほどの大きさの玉石というのでしょうか、丸い岩で敷き詰められここを歩くのはちょっと気をつかいます。 濡れてるとなおさらで、そして海底にも岩が隠れていて砂浜よりも怖いです。 ハワイなどでもそうだけど、岩場というのはふつうの砂浜よりも総じて流れが強いように感じます。
前置きが長くなりました。 波は今までにないチョーいい波でスリルを楽しみ、さあ上がろうかという時で・・ここで冒頭のシーン
岸まではあと10メートルもないけれど・・
漕いでも漕いでも一向にたどりつけそうにない
ホントに海岸が目の前だけど、この日は波が大きくそれに比例して離岸流も強く、漕いでもアリのごとくしか進めなかったけど、あせりつつそれでもようやく岸にたどり着きました。
ここはケース2のように横に逃げると岩場になり、他も白波が立っていたりとで、その戻るルートしかないとそのときは判断しました。 何年もそこで経験していたらまた違ったかもしれません。
まとめ
さて、水辺での危険なケースはまだまだありますが、もっと知りたい方はあとがき↓をご参照いただくとして、水難を防ぐための一般的な注意点をもういちど確認して終わりたいと思います。
水難を防ぐための一般的な注意点(くりかえし)
1.海や川に入るときは、危険な場所を確認する (深さ、水温の変化、流れの激しい場所、離岸流の有無、障害物など)
2.天気や状況の変化に注意 (悪天、潮の満ち引き、川の急激な増水、上流の天候、海上の台風など)
3.健康状態に注意する (自分の限界を知っとく、睡眠不足や飲酒はダメです)
4.装備は充分か? (ライフジャケット、磯や岩場ならブーツなど 溺れない為に、カラダを守るために)
5.子供からは目を離さず、目の届くところで大人といっしょにあそびましょう!
その時々の自分の体力を知り、変化する自然の状況によく対応して、気持ちにゆとりを持って(これがいちばん大事かも)、今年も水辺での遊びを楽しみたいと思います。
おしまい
おまけ
水辺の「やらかし」他の一例(リンク有りは記事に飛びます)
・磯釣りに来ていて、岩場の貝で足をザックリ切り大量出血
・波につぎつぎと押さえつけられて水面に浮かび上がれない
水辺の危険性 関連の記事
・川の急激な増水による事故
・海に出るときは体調、自分のスキルをよく考えて
・キケンな生物にも注意しましょう!
・台風は遠くにいても影響は大きいのです
防災のカテゴリ
※アイキャッチは八丈島の某ポイント この日の波はそんなに大きくない頭サイズ 左下にすこし写っている自分のボードに跨って撮影 この後スープを喰らいます
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