この記事は2016年1月24日にソネットブログに書かれたものをリニューアル移管しました
はじめに
2016年の1月18日に亡くなりました、イーグルスの「グレン・フライ」を偲んで、
呪われた夜(One Of These Nights)
という、このバンドのアルバム名を題に借り、ぼくがイーグルスにはまっていた頃のちょっとしたストーリーをお届けしたいと思います。
そう、あの晩はまさしく 呪われた夜 だった。
日本列島はバブルの真っ只中
呪われた夜
日本列島はバブル真っ只中で、景気のとてもいい時代だったけれど、その頃会社に入ってからのぼくはというと、すっかり女の人と縁遠くなってしまっていた。
職場には女性が居ない訳ではないのだけれど、なんとなくこの場所では、男女間を支配している原理が根本的に異なるみたいで、違う世界に来てしまった気がしていた。
今迄の学生時代が恵まれ過ぎていたのかもしれない。 所詮過ぎた事だけど…
いつかそのうちに、なにかが起こるという様なムードは職場にはぜんぜんなく、
「彼女がほしけりゃ、なにか行動を起こす」
必要があるのだった。
ストレス…新しい職場、学生から社会人
新しい職場で働き始めるというのは、とてもストレスが掛かることで、ましてや学生から社会人なんていうと、180度近くも生き方を方向転換させられた気分で、世の中との向き合い方も変えていく必要性に迫られていた。
だけれども、人間というのは順応性があり慣れてしまう動物でもあり、たくましいと言うべきか、図々しいと言うべきか…イヤ~な業務にも、ウルサイ先輩にも、対処の仕方がわかってくる。
すなわち、「仕事に慣れてくる」と、周りがすこし見えるようになってきた。
「あれ、この人けっこう可愛いかも」
浮わついた気持ち、年上の彼女
そんなことを思うのは、急に押えつけらてしまったその分、浮わついた気持ちが、反動として出てきてしまったのかもしれない。
彼女は日に一度か二度、うちの課に図面を取りに来て、あっという間に帰ってしまうだけなのだけれど、ひと言ふた言とことばを交わし、天使のようなほほえみを毎日見ているうちに、男だったら、すこしだけ惚れてしまったとしてもおかしくはない、そんな姿。
「うーん、やっぱり可愛いな」
つぶらな瞳の彼女にちょっとだけ恋心。
一度火がついてしまうと、それを消すのは簡単ではなくなるから、見た目だけでなく、彼女の色々なことを知りたいと思うようになった。
新入社員ではないから、ぼくよりも年上なのは間違いないだろうけど…
チャンス到来か!?
なんとか彼女のことを知りたいと思っていたその矢先、職場の先輩女子が、同じ課の若い連中だけで食事でも行こうかと誘ってくれ、先輩女子3人とぼくひとりの4人のメンバーで、クルマを出して運転するのは、ぼくの役目になった。
これはいい機会…話ついでに、彼女の事をちょっとだけでも聞きだす事ができればと、見た目どおりに天使なのか、それとも悪魔なのか、その両方をちょっとづつ兼ね備えた理想の女性なのか、つぶらな瞳はいつわりの瞳でないのかを探るべく、
チャンス到来
>>>次回話につづきます
次回話
呪われた夜(One Of These Nights) その2
淡い期待で先輩女子社員との会食に望む
クルマはぼくが用意し運転で実家のプレリュードを借りて、流すべき曲なんかも考え、店はあのトンカツ屋かな?と色々と色めきたった
道中、和やかなムードで女子トークがはじまり、運転のぼくはほぼ聞き役
ふと音楽が途切れ、オートリバースでカセットテープはB面に変わったその時にぼくが耳にしたのは…
>>>次回話
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・過ぎた事 Already Gone (1974年)
・いつわりの瞳 Lyin’ Eyes (1975年)
・呪われた夜 One of These Nights (1975年)
男女のいろいろ
縁は異なもの(Marriages are made in heaven)
雲と追いかけっこを 1986
>>>次回話