はじめに
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」
(food-dependent exercise-induced anaphylaxis, FDEIA)
といわれる、めずらしいアレルギー症状をぼくが発症してから30年ほどがたちました。
正確に医師から診断をされたわけではありませんが、症状に悩まされ調べるも当時(1980年代)は今ほど情報がなく、まったく訳がわからずに困っていました。
この名前を知ったのはおよそ10年ほど前で、ピタリと症例があてはまり、そして一万人にひとり位の確率と知りおどろいたものです。
ぼく自身の症例と対処法が、おなじ症状をもつ方々の参考に少しでもなればと記事を書いています。
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発症の条件
この、
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」FDEIA
というアレルギーは普通の食物アレルギーと違い、食べただけでは発症しません。
特定の食べ物(自分の場合、ほぼ小麦系です)を食べ、十分に消化しないうちに運動をすると症状が誘発されます。
また、疲れていたり、体調が落ちていると症状が出やすいようです。
・波里 お米の粉 お料理自慢の薄力粉 1kg×5袋(小麦粉の代替に)
症状
症状として、全身のじんましんによる激しいかゆみがあります。
自分の場合、はじめは後頭部というか、首との境あたりからこのジンマシンが始まって、全身に徐々に広がっていきます。
この段階で、早く気付いて、運動を中止して大人しくしていれば、1~2時間位でおさまり後も残らず、翌日くらいにはすっかりもとに戻ります。
全身
なので目に見えないところ(のどの奥、内臓なども)にも出ている可能性があると、当時(これは1990年代の前半)、ジンマシンが出た状態で受診した際に医師(特にアレルギー専門でない総合病院の先生)は仰っていました。
最近は少なくなりましたが、ひどいと呼吸困難やショック症状(俗に言うアナフィラキシー)で倒れたこともありました。
原因となる食べ物
自分の場合は、小麦系が出やすいようで、ピザとかパンを食べた後に運動してしまうと経験的にダメなようです。
ただし、運動しないと分かっている休日の朝なんかはごく普通ピザでもパンでも遠慮なく食べちゃっていて食事制限とかは特にしていません。
おなじ小麦使用でも、麺類(そば、うどん)はそれほどでもなく、パスタはほぼ大丈夫です。
なぜかは分かりませんが、経験則としか言いようがありません。
ご飯系での食後の運動は全然問題ないです。
なので、タンパク質系(グルテン)が原因かな?
と思いきや、肉やたまごなどは過去に出てしまって、思い当たる節もあったけど、回数が少ないのでこれらの特定はできていません。
他の食物アレルギーでよく見る「ナッツや牛乳、果物」は問題ないようです。
「エビやカニ」を食べて激しい運動した覚えは無いけれど、おそらく問題ありません。
色々書きましたが、
「食生活はごく普通にしてて、食べたいものを食べてます」
でも、
「小麦系の食べ物の食後と運動が重ならないように」
気をつけています。
追記
おそらく小麦粉に含まれるグルテン(タンパク質)が原因と思っていますが、経験上、パンやピザなどが出やすいのは小腸で吸収の際の消化物の大きさが関連と推測し、細かく純度の高い粉系が直に吸収され易いのでは?と考えると、肉や玉子(これもタンパク質)などはほぼ出ない事に説明がつきます。
麺類はちょっとハッキリしませんが、パスタが大丈夫なのはそもそも小麦の種類からして違うのではと思われ、そばやうどんにも小麦粉が使われているけれどこれらが出づらいのは調理方法の違いで、口にする段階での形態の違いかなぁと思ってみたり…
確証はできませんが、今までの経験上そうであったという事による推測です。
考えられる原因
発症したのが高校生の時で、帰宅部になってからなので、
「定期的な運動をしなくなってからでは?」
と、今では考えられなくもありません。
(中学からずっと続いていた部活が中断した)
運動による血行というのは人間にとって、とても大事なのではと思います。
・ダイズラボ パンケーキミックス グルテンフリー 【小麦粉不使用】
対策
というほどの事もないのですが、運動前の小麦摂取禁以外には
■ 日ごろから適度な運動をこころがける
■ 食休みをキチンと取る
■ 体調が落ちている時はとくに気をつける
などでしょうか
出てしまったら・・・
自分の場合、例の後頭部あたりの痒み(発作の前ぶれ)に気づいたら、とにかく省エネモードに切り替えて
運動は中止
しできるだけ大人しくして、横になれる時はなってしまいます。
かゆいのはムリせずに掻いてしまいます。
(シャワーを浴びながら、亀の子たわしでこするなんてのも)
薬(ヒスタミン系)は根本的解決にならないと思うので使いません。
本当のピークは1~2時間。
その間、掻く動作以外のエネルギーを使わないようにして、とにかく大人しく嵐が過ぎ去るのを待ちます。
近況
卒倒してしまうような症状はここ20年くらい出ていませんが、かといって年齢が進んでも直る事は無いみたいです。
ここ数年は体を使う仕事が多くなり、それがいいのか、出るのは半年に一回出るか出ないかくらいで、症状も軽いようです。
2014-07-26に久しぶりに発症(仕事中)
久々に出てしまいましたので書き留めておきます。
暑さによる疲れもあり、昼のパン食(4枚は食べすぎかも…)、そして充分に食休みを取らなかったのもあり、要は油断していたということです。
仕事中の、暑い盛りを少し過ぎた午後3時半くらいに発症。これはマズいなと思いつつも、すぐに体を省エネモードに切り替えて、2時間くらいポリポリと掻きながら、だましだまし仕事をこなしつつ、ひどいことにはならずに、なんとかやり過ごせたのでした。
さいごに
もう発症してから30年以上がたちます。
過去に、じんましんが出た状態でそのまま総合病院にてアレルギー検査をしましたが、アレルギー物質の特定には至りませんでした。(まだ症例名が世に出ていない1990年代初め)
当時はとにかく困って、何を食べちゃいけないのか、食べても平気なものは何なのか、食後にどれくらい時間をおいたらいいのか、五里霧中のなかで試行錯誤してきました。
現在は、この「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という名前に、自分の症状があてはまっていて、1万人に1人くらいというデータもあるようで、なんとなく正体が見えてきた様なホッした様な気もしています。
今回は自身の経験として症状や自分なりの対処方法を書きましたが、該当の症状が疑われるかたは自己判断をせずに、専門の医師に相談されることをおすすめいたします。
>> ごくフツーにハワイ旅行で食べ物の買い物したり
>>> ハンバーガーなんかも平気でたべちゃいます
でも、運動前の食事には気をつかいます
あと食休みは充分に!!
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